お向かいのマンションの解体工事を観察
道路を1本隔てただけのお向かいのマンションが解体されることになりました。このマンションは実は大手銀行の社宅だったのですが、経費削減でついに解体が決まったそうです。一軒家の解体工事は見たことがありますが、マンションの解体工事を間近で見るのは初めてです。5階建てのどっしりとしたマンションで、一体どんな風に解体されるのか、興味がありました。工事は日曜以外の昼間に行われていて、私は仕事があったし、ずっと観察するのはムリでしたが、ビルの解体工事は上から順番に崩していくのではなく、ケーキを食べる時のように、横から少しずつ崩していくという工程がわかりました。その間、瓦礫が飛び散らないように、ずっと水をかけていますが、やはり周辺は埃っぽい感じがします。解体工事中は布団を干すのはやめることにしました。そしてある日、びっくりしたのは、3階のマンションのベランダとほぼ同じ高さのところに解体の作業員の方たちが立っていたことです。ある程度解体が進むと、横から崩しつつ、上からも崩していったようで、お向かいのマンションの4.5階部分がいつの間にかなくなっていたのです。こんな光景は、この先まず見ることはないだろうとある種の感激を覚えながらも、カーテンを引きました。